■みんなの違いがみんなの力になる
今月のGOKAN療育プログラム。
季節の食材として苺をお持ちしたのは 大阪西成区にある 児童発達支援センタークリエバさんです。
3.4歳児クラスの5名のお友達は、今日も元気いっぱいです!
食べることが大好きな子どもたち。
みんな、目を瞑ってよー!!
匂いで今日仲良くなる果物は何か当ててもらうからねー
あれ? どうして今〇〇ちゃんと目があってるのかな? (笑)
急いで目を瞑る、、、ふりをする(笑)お子さまたちのお顔の前に苺をそっと持っていくと
あー!!! いちごやー!!
いちごやー!!
大喜びです。
でも一人、テンションがお友達と違う N君がいました。
N君は食べることが少し苦手です。
決まったものなら食べられるんだけど、 そうでないものや、食べず嫌いなものが沢山あります。
「偏食を少しでもなくしたい。」 というのはお母様の願いの一つでもありました。
4月。 出会った頃のN君は、食べることはおろか 食材に触れることも苦手でした。
食材が出てくると、そっと後ろに隠れたり 遠巻きにお友達を見ていることが多かったN君。
そんなN君、少しずつお友達の様子を見てゆく中で 次第に様子に変化が見られるようになりました。
輪の中から離れなくなりました。
じっと友達の手の中にある食材に興味を持って見つめる事が増えてきました。
指で触れ、指先でつまむ姿も見られるようになりました。
そんなN君、数ヶ月前からこ役割は、「香り当番」です。
その食材がどんな香りがするのかを、 みんなに伝えるのがN君の役割です。
そして今日、N君は自らいちごを摘み、 こう言いました。
「葉っぱがいっぱい」
そうだね、葉っぱがいっぱいだね。
そして次にN君をみたら、緑の葉を全てちぎって こう教えてくれました。
「色が白い」
ほんとだね。色が白いね。
するとN君は続けてこう言いました。
「半分に切りたい」
N君の一言で、子どもたちに注意を促した後 みんなの前で苺を半分に切ってみました。
「うわー。。。」
イチゴの断面を見たN君は、じっと眺めて それからゆっくり断面を指でなぞって見せてくれました。
それを見たお友達も、興味深そうにイチゴの断面を眺めています。
うん。
しばらくそうした後 そう小さく頷いて、苺をお皿に戻し、 先に食べ終わったお友達のもとへ駆け出していったN君は、どこか誇らしげです。
何をするにも スピードも、興味の持ち方もみんな違います。
少しずつ、 君のペースで掴んで行ってくれたら、それでいい。
それがいい。
みんなの違いがみんなの力になるのだから!!
クリエバスタッフの皆様、本日もありがとうございました!
次回は来年、引き続きどうぞよろしくお願いします!!
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