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「怪我したらおわりやぞ」

今日は春休み中の和歌山県のほほえみさまへ、
3月春のワークを甘く爽やかなオレンジの香りと共に運んでまいりましたー!

総勢26名!
もちろん元気一杯のお子様も
春休み中もあってか
いつも以上になんだか表情が穏やかな気がします。

もうすっかり顔も覚えてくれたお子様たちが駆け寄ってきてくれましたよ🎶

今日はな、
トイレットペーパーでええもん作るで〜

と伝えると、

なんやなんや!!
スライムか?

ざわざわ〜ざわざわ〜

あのねぇ、今日はトイレットペーパーで紙粘土を作るでー

と伝えると、
きゃー!と喜ぶ子もいれば、
えぇぇー。。。とめっちゃ嫌そうな子もいます。

嫌やったら見とくだけでもええからな!

そう伝えると、ちょっと安心した顔になります。

無理強いはし絶対にません。
やりたくなったらやってくれたら良い。
それだけです。

苦手意識ある子どもたちが
ちょっとだけやりたくなる空気を作る事が私のミッションの一つです。

あとは子どもたちの好奇心と意欲と、
子ども同士から生まれる見えない力に委ねるだけです。

まずはお子様2人一組ペアになり
全身全力でペーパーを全て引き出して頂きました。

斜め前にいたHくんが言いました。

なぁ、俺1人でやりたいねんけど。

あ、もちろん1人でやっても良いよ〜

Hくん、黙々と1人でトイレットペーパーを引き出します。

先生、できたで!
こっちもできたで!

あちこちから手が上がります。

粗大運動とか細かいことはもういいです。

とりあえず楽しんで、結果→粗大運動ですからww

紙を出しきったら、次は細かくちぎって、
プールに入れます。

プールを無理言って用意してもらいました。

パワーあふれるお子様たちが思いっきり楽しんでもらえるように、プールの中で粘土をこねてもらうためです。

細かくちぎってってゆーてるのに、
そのまま千切らず投げ入れるダイナミックボーイが後を絶たないので

またそれを拾ってちぎって、大人達も大汗です。

そして水と、洗濯糊をにゅーんと入れたら

みんな、足で踏むぞー!!!

洗濯糊で滑って転ばないように用心しながら
みんなで手をつなぎます。


おい、手離すなって!
こっちきた方が繋ぎやすいで!

トイレットペーパープールの中、
自然と声を掛け合うお子様たち。

男の子も女の子も、
小学生も中学生も、背が高い子も低い子も
みんなバラバラです。

だけど、
心を一つにしようってしてくれているのが、
外で見ていると伝わってきます。

26人。交代で足踏み。

すっかり柔らかくなった物体を
今度は自分が好きな色の絵の具と混ぜて、丸めます。

赤色ないん?!

→あー、もうないわー。売り切れ!

なんやねん!
ほんならオレンジある?

→オレンジやったらあるで

ほんならもうそれでええわ!
次は赤もっと持ってきてや!

→よし、任しとき!

大人との掛け合いの中、
気持ちの切り替えや交渉をお子様は自然に行っています。

最後は今月の果物「オレンジ」を
今日の代表に選ばれたお子様がナイフでカットしてくれました。

もちろん私も含め、大勢のスタッフさんが最新の注意を払っています。

そしたら、
前で見守っていたHくんが大きな声で言いました。

「なぁ、みんな動くなよ!怪我したらもう終わりやぞ」

大人が伝えるだけじゃなくて、
子ども達の中からその声が上がったことに
すっかり嬉しくなりました。

怪我したら、終わり。

もっと、ずっと楽しむためにどうしたらいいのか?

自ら考え、行動する。

必要に教えなくても、
お子様達の中から必要な時にちゃんとでてくる。

全部は難しくても、
ある瞬間お子様たちに任せることで、
自分たちで考えて行動してくれる。

子どもたちを信じ任せる大切さを改めて感じた
今日のほほえみ様でした。