
■本物に触れる
9月はお月様がきれいな季節ですね。
大阪豊中市放課後児童デイサービス『Primo』さんへお月見にちなんだ秋のワークをお届けしました!

「これ、なんやと思う?」
粉!
小麦粉やろ?
「みんなおしいなー!なんかの香りせーへんか?」
ごはん?
「大せーかい!!」
そうです。
今月はお月見団子を作るべく、米粉(団子粉)をお持ちして一からお団子作りに挑戦します。
さらさらしてるー
冷たくて気持ちいいなー
まずは米粉そのものの感触をしっかりと感じていただいたら、次はお水を足します。
さて、どんな風に感触は変化したかな?

「ちょうどいいなってゆうところでストップってゆってな」
目が見えない彼の手の甲に水を流します。
『ストップ!』
彼のさじ加減はどうかな?
混ぜて混ぜて・・・
『お水くださーい!!』
どうやら少しばかり足らなかったようですね(^^)
計量したのもいいのですが、自分の掌の感覚で『足らない』『入れすぎ』『ちょうどいい』
を感じ、判断してゆく過程は必ず子どもたちの「次」へとつながります。
みんな一生懸命『ちょうどいい』を探しています(^^♪

■ちょうどいい、ができたねん!
彼女が主役になる瞬間が来ました。
みんなみて!!
Kちゃん、お団子1つにまとまったよ!!
あんな感じでまとめてみてな!
Kちゃん、お手本になります。
主役になると自信がつきます。
大勢の中で認められる経験を積み重ね、次へのステップへと繋げます。

ちぎって小さな丸にします。
友達と比べっこ。
それぞれの違いを認め合い、尊重しあう。
「違う」の良さが光ります。

鍋に入れて茹でます。
さてさて、お団子はどう変化したでしょうか?
混ぜる・こねる・丸める・ちぎる・小さく丸める・茹でる
様々な工程を通し、物質が変化してゆく過程を「学ぶ」のではなく「体験する」ことで
初めて子どもたち自身のものになってゆきます。

ごっこも大事。
でも、本物に触れることで、もっともっといろんな世界が身の周りから、着実に広がってゆきます。
あれ?
この香り知ってるよ!
この手触り、前も触ったことあるよ!
そんな小さな自信が、次のチャレンジへとつながってゆくのですね!
ほら、こうちゃんもお米の香りに目がぱっちり、触ってにやり!笑顔です(^^

子どもたちの小さな変化を、子どもたちの言葉と捉えることで、驚くほど豊かな会話が生まれてきます。
今月のPrimoさんも、会話が花咲くそれは豊かな時間となりました。
子どもたちが安心できる、楽しめる環境作りをご協力いただいたスタッフの皆様、今月も本当にありがとうございました!!