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価値観の多様性について考えた。

■価値観の多様性

「授業中うろうろします。」

「人の話を聞かず困っています。」

 

 

 

そう先生はおっしゃるけれど、それにはそれの理由が子どもたちにもきっとあります。

 

 

授業中うろうろするのは頑張って座っていても楽しくないから。

 

話を聞かないのは、

 

話を聞いても面白くないから。

 

何を話しているのかわからないから。

 

 

 

問題は子どもなのではなく、それを子どものせいにして終わっている大人なのかもしれません。

 

 

 

楽しいことなら座っています。

 

座る価値があるとおもえたら集中します。

 

 

 

子どもが興味を持つような話し方、話しかけ方、話す内容、聞き取りやすい環境設定。

 

 私たちが工夫したら、ちゃんと話を聞いてくれます。

 

 

写真の彼も先生にそう評価されていた一人でした。

 

 

 

出会った場所は、提携させていただいている大阪天満橋にあるフレンチのプロが料理を教える児童発達支援・放課後等デイサービス【ル・クッカー】でした。

 

 

 

彼は未だかつて誰も思いつかなかった方法でカードとスカーフを使いました。

 

 

 

「国旗がはためく様子を表現したい。」

 

 

 

スカーフの色が足らないと思ったら

 

周りをよく見て、そしておもむろにそこにあったビニール袋をまっすぐに整えてから代用しました。

 

 

 

スカーフが下に固まっているように見えるのは、国旗が風で飛ばされないよう重し代わりだそうです。

 

 

 

なんて面白い視点!!!

 

 

 

みんなが思いつかないことを思いつく。

 

みんなが見ていないところをよく見ている。

 

 

 

彼は常に楽しいことを探しています。

 

そして疑問に感じたら徹底して自分自身で解明します。

 

 

 

集中したいものはなんなのか

 

今ある自分のパワーをどこに使っていくのかを彼自身が決めているのです。

 

 

 

60分のワーク中、結局彼は一度も部屋を飛び出す事もなく過ごしました。

 

 

 

大人から見たらこちらに合わせてくれない子どもは困った子になるのかもしれません。

 

でも彼は主体性を持っているだけです。

 

 

 

彼の価値観、視点に気付き、彼の喜びや楽しさに繋げるのが私たち大人の役割です。

 

座らないならどうしたら座ってくれるのか。

 

そもそもどうしても座らないといけないものなのか。

 

 

 

大人である私たちがすべき事は、自分の価値観や「普通だったら」の押し付けではなく、目の前の子どもがどう感じているのか。どうしたいと思っているのかに速やかに気付き対応する柔軟性だと考えます。

 

 

 

変わらないといけないのは子どもではなく、私たち大人の方です。

 

 

 

ワーク後一旦お別れした後カフェで偶然彼と再会。

 

 

 

その時、うれしいお手紙を手渡してくれました。

 

 

楽しいは、次の楽しみへ!

 

 

お手紙ありがとう!!

私も最高に楽しかったです!!

 

 

また次回ね!