就学支援クラス㏌西成区発達支援センター【クリエバ】5月ワークレポート②

■役割を見出す療育

ワーク中、子どもたちは様々な表情を見せてくれます。

 

ワーク初めの運動プログラムで振り返ってみましょう。

 

5月は絵本『はじめてのおつかい』から繰り広げる知的・運動プログラムです。

  • 聞く
  • 見る(注視・追視)
  • 待つ
  • 順番を守る
  • 目的に沿って行動する(輪の中を歩く、線に沿って歩く、止まる、ジャンプする、指示通りのものを選ぶ、スタッフさんに渡す)
  • 追視と行動の一致
  • 固有覚、前庭覚へのアプローチ

 

 

一度手本を見せた後

「やりたいひと!」

 

私の声にすぐさま反応したAくん、反応しなかったBくんがいました。

 

ワークを初めて直ぐにわかりました。

 

Aくんはすぐさま、1度見た私の動きを楽しそうに真似ながら、活動的かつリズミカルにフープジャンプを決めてゆきます。

 

表情は生き生きとして、自信たっぷりです。

 

そして、そんなAくんの後ろにピッタリとつくように、A君の動きをそっくりそのままま真似るBくんがいます。

 

BくんはAくんの動きそのまま、Aくんがおちゃらけて最後寝ころんだところまで、全く同じように寝ころんでいました。

 

 

 

 

・Aくんは活発な動きが自分は得意だと思っている。自信がある

・Bくんは得意だとは思っていない。少し自分の動きに自信がないと思っている。

 

運動プログラムに関して、Aくんには「運動番長」としての役割をお願いすることにしました。

 

 


●みんな違うということ

 

さて、次は季節の食材と使う五感体験ワークです。

 

5月の食材は枇杷だったのですが、

枇杷を【なにかなBOX】(視界を遮る箱の中に手を入れ、手指の感覚だけで食材を体感する、感覚刺激ワーク。感覚過敏、感覚鈍麻のお子様への感覚的アプローチ、目に見えないものを想像するイメージ力を育む五感体験ワークです。)に入れて、手指から感じた子どもたちの感想を聞いてみました。

 

すると・・・

 

  • おおきい!
  • 小さい!
  • 硬い!
  • やわらかい!
  • さらさらしてる!
  • ぷにぷにしてる!

様々な感想が出ます。

その感想をすべて言葉に出して復唱し、こちらが受け取った事を伝えると同時に、

そしてほかの子どもたちにも一人一人の感想を聞いてもらいます。

 

言葉の復唱を行うことで、

『聞いてくれている』『わかってくれた』そんな安心を感じるのです。

 

ここで子どもたちに渡したいものはもう一つあります。それは

 

「感じ方はそれぞれなんだ。」

 

ということです。

感覚の偏りから、自分の行動や考えに自信が持てずにいる子どもたちに

 

  • 「感じ方はみんな違う。」ということ。
  • 「違うことは間違いではない。」ということを

 

経験値として積み重ねる時間です。

 

感じたままを話しても否定されない』という体験は、子どもたちの心身の発達に大変重要です。

 

「そんなのおかしいよ。」

「そんなのちがうよ。」

 

そう言われなれている子ども達だからこそ、

安心して自分が感じたままを話せる場所、

話しても良いんだ、という経験の積み重ねをワークを通じて行います。

 

 

 

 

 

 

 

 


●Bくんの役割

続いて制作の時間になりました。

 

先ほどの運動ワーク時、Aくんの後ろにいたBくんが動きます。

 

それぞれ好きな色クレパス1色を選び丸を描きます。

その点を結び、結んだ線をはさみで切り抜いてゆく作業の時です。

 

はさみと悪戦苦闘を繰り広げるAくんの横で、サクサクとはさみを使いこなし

作品作りに没頭しているBくんがいました。


できたよー!

Bくんは制作が得意。

Aくんはちょっと苦手な様子です。

 

「Bくんすごいね。はさみ使うの上手なんだね!お絵かきも得意なんだね!また何か作るときお手伝いお願いするね」

 

そんな声掛けにBくんは嬉しそうに作品を頭にのっけて見せてくれました(^^)

 

 

 

それぞれ誰だって得意なこと、不得意なことがありますね。

『得意なことを役割としてお願いする』ことで、自信が付きます。

 

私たちも苦手なことを仕事にするより、得意なことや好きなことを仕事にすることができれば

毎日は充実するし、役に立てている、必要とされている、そう思えます。

 

 

これは人には負けない、これは得意という物があることは人の心を強くします。

それは発達に偏りがある子どもたちも同じです。

 

その心の強さはこだわり行動や、多少の違いや、なにか出来なかった事があっても、乗り越えやすくなる柔軟性を育むことになる。

 

 

それぞれの好きなこと、得意なことを見つける。

そんなの育みから、療育は始まっている、私はそう考えています。

 

 



■満席のお知らせ

『施設さま体験教室』満席により受付を終了させていただきます。

沢山のお問い合わせありがとうございました。

 

 


 

■障がい児とママの夏休み体験型発達療育
親子教室【GOKAN療育プログラム】開講します!

 

「親子で療育ワークに参加したいな」
「毎日をもっと有意義に過ごしたい!」

そんなお声にお応えする、
GOKAN療育プログラム夏休み親子教室を行います!
【GOKAN療育プログラム夏休み親子教室】
■日時
7月28日(金曜日)・31日(月曜日)・1日(火曜日)
全3回プログラム。
☆発達障がい・自閉スペクトラム児クラス
13時50分〜14時40分(50分)※残席2
☆肢体不自由児クラス
15時10分〜16時00分(50分)※残席5
■募集年齢
☆発達障がい・自閉スペクトラム児クラス
→3歳〜6歳頃まで。
☆肢体不自由児クラス
→3歳〜12歳頃まで
(室内マットはございますが、ご希望であれば座位保持などお待ち頂けます。)
■募集人数/各クラス5組まで
(人数に達次第受付終了)
■プログラム内容
☆身体・発達に障がいや偏りを持つお子様とお母様のための体験型発達療育プログラムです。
☆「見る・聴く・香る・触れる・舐める」五感をフル活用する事で脳の発達を促進する親子で楽しむ親子教室プログラムです。
☆通常、発達支援センター等ご契約施設へのみご提案していた療育プログラムですが
今回初めて親子で楽しんで頂ける『夏休み特別親子教室』になります。
☆「できた!わかった!」体験を、テーマ絵本の世界から導入。
季節の食材に触れるワークなどを通じ、本物の体験としてお渡しします!
☆ワーク内容をご自宅でも引き続き働き掛けていただくことで、お子様の発達を促しながら、親子のコミュニケーションにもお役立て頂いております!
■プログラム料金
全3回1セット/8,500円
(1回目受講後万一ワークにご納得いただけなかった場合は残り2回のプログラム料金5,500円を返金いたしますので、安心してお申し込みくださいね♪)
■場所/まんまるみかん
兵庫県西宮市甲子園高潮町2-25
阪神甲子園駅徒歩5分(有料ですがサロン目の前にパーキングもございます)
http://mikanroom.com/access/index.html
■講師/療育セラピスト 畠山織恵
■お申込み/お申込み・お問い合わせページにてメッセージお願いします。