就学支援クラス㏌西成区発達支援センター【クリエバ】5月ワークレポート①

■引き出す療育

今年4月からスタートさせていただくことになった発達支援センター【クリエバ】での就学支援クラスは、5月で2回目となりました。

 

まず感じたことは前回と子どもたちの様子の違いです。

 

まず、典型的な『よい子』がいなくなりました。

 

 

これは、自分自身を出しているということ。

ここなら出してもいいかのな?というサイン。

 

大人も子どもも、誰だって安心できる場所でない限りは

本当の自分をさらけ出すことはできませんものね。

 

そして、誰が誰をよく見ているのか

誰を慕い、誰を意識しているのか。

何が得意で何が不得意なのか。

 

回を重ね、お子さまそれぞれの本質や子ども達の関係性がさらによく見えるようになりました。

 

子どもたちの関係性や距離感、特性などを考慮しながら

ぴったりな役割を与え、意欲、自己価値感の育みや協調性など、ここにいる仲間と育んで行くワークを組み立てて行きます。

 

最初の大きな一歩ですね(^^)

 

 

      


■今月の絵本

毎月の絵本選びは一番わくわくする瞬間の一つです。

 

絵本の世界からワークへ導入することで、

子ども達にとっても流れがイメージしやすくなるし、

『何かさせられている感』なく自然に、ワクワクしながらその後のプログラムへ参加する事ができる大切な入口。

 

 

今月は

  • 3.4歳児クラス→『はじめてのおつかい』
  • 就学支援クラス→『くものすおやぶんとりものちょう』の世界を体験します。

 

■はじめてのおつかいワーク(例)

①最初の難関は輪の中を歩くこと。                        視野と動きを少し限定させ、次の一本橋ワークへとつなぎます。

②先ほどより視界と動きはさらに限定されます。川に落ちないよう気を付けて!

④川が流れているよ!         ジャンプして渡れるかな?

③スタッフさんから頼まれた物を探します。どれかな?

⑤最後はお買い物したカードを    ゴールで待つスタッフさんに渡します。


大好きな絵本を読んで、みんな胸がどきどき。

さあ、体験ワークスタートです!

 

  • 赤い線に並びます。
  • 一人ずつ並びます。
  • 順番を決めます。

 

この時「〇〇君の後ろに△△くん。△△くんの後ろに■■ちゃんね。」

 

と、言葉だけでなく視覚的に見ても分かりやすいように伝えることで、順番が守りやすくなります。

 

 

並んだら、次はお話を聞きます。

なにを買いに行くのか、スタッフさんよりミッションです。

 

言われたもの、買えるかな?

 

みんな自分が買う物をよく聞いています。

これはすごい事です。

 

今から何をするのか

そのためには何が必要なのか、しっかりキャッチしようとしているのですから!

 

これにはスタッフの皆様もびっくり!

子どもたちの内に秘めた力を感じた瞬間でした。

 


下の写真は、昨年から引き続き関わらせて頂いているTくん(4歳児)です。

 

昨年は、順番やルールを守ることがまだ難しく、突発的な行動も見られ

お友達とぶつかることも多かったTくん。

 

しかし今回のワークでは順番を守り、目的に沿って行動する姿が随所に見られました。

 

特に一番驚いたのがこのシーン。

 

『一本橋から落ちるー!ああ!こけたよー!』

 

という表情ですね(^^)

 

 

 

目に見えない物を想像することが難しい、発達に偏りが見られるお子様には

このシーン、凄いんです。

 

手を大きく横に広げ、バランスをとっています。

 

感覚て想像したりイメージしたりすることは苦手かもしれません。

 

ですが、同じ環境の仲間が楽しんでいる様子をみて、

 

楽しそうだな→やってみたいな→やってみようかな→こうゆうことかな?→みんなすごいねって褒めてくれた→次もやってみよう!

 

 

そんな積み重ねが経験として蓄積され、やがて自信になり、子どもたちの生きやすさに繋がってゆきます。

 

Tくんの大きな大きな成長を、スタッフの皆さんと感じさせていただいた瞬間でした。

 

 

 

 



■『楽しい!』が心を強くする。

そんなTくんの様子をじっと見ていたお子様がいます。

 

同じく4歳児の彼は ジャンプが苦手です。

 

お母さまからのご要望の中にも、

『かっこよくジャンプできるようになって欲しい。』とありました。

 

ボディーイメージが未発達のお子様は全身のバランスが取りにくいため、

なんとなくふらふらしたり、力の加減が掴みにくいなど運動能力にも偏りが見られます。

 

そのため、様々な活動参加にも消極的になりがちです。

 

幼児期に大切な経験の中で、一つでも多く『楽しかった!』を積み重ねる必要があります。

 

何かに夢中になれたり、思い切り楽しんだ体験や経験は、子どもたちの心を強くするのです。

 

ボディーイメージの発達を促し、一つでも『できた!』『楽しかった!』を体感してもらえるように、今学期の彼の1つの目標でもあるのです。

 

さあ、どうするのでしょうか?

 

彼はじっと川を見ています。

 

 

よく見ています。そして・・ジャンプ!!できました!!



『できたー!』

 

走ってゴールで待つスタッフさんに駆け寄る彼の手には

頼まれたお買い物のカードがしっかりと握られていました。

 

一つの目的に沿って行動する経験から得る 達成感。

 

友達や、スタッフさんにも見守られる中で得られたものは

きっとおおきな一歩となるのではないでしょうか。

 

 


クリエバ様5月ワークレポート②へつづきます。

 


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