療育と教育。その違いを語る前に。

■療育と教育って何が違う?

先日、とある児童福祉に従事されている方とのお話の中でこんな質問を受けました。

 

『療育と教育の違いって何だと思いますか?』

 

私はしばらく考えた後、

 

教育は、自分たちが持っている知識や情報を教える、与えるイメージ。

療育は、子どもたちの中にある物を引き出すイメージです。」

 

と答えました。

 

毎月、施設さまにお届けするワークを施設さま毎に組み立てるのですが、

『こちらが与えたいもの』だけを一方的に組み込まない様に注意しています

 

 

『与えたいもの』だけで組み立ててしまうと、

どれだけノウハウ的にみて『役立つ』『力が付く』プログラム内容だったとしても、

 

肝心の子ども達自身がキャッチしてくれなければそのワークは何の意味もない、ただの大人目線、提案者の自己満足で終わってしまうからです。

 

 

 

 

 

そうならないためにも、

ワーク中できる限り子どもたちの表情や様子を観察します。

 

こちらが投げかけ、返ってきた表情や様子をみて、次の提案を決める。

必要だと思えばワーク内容も変更する。

 

いつでも臨機応変に対応できるように心掛け、ワーク後は施設スタッフさんと振り返りを行うことで、次回のワーク提案に結び付ける。

 

大切コミュニケーション。キャッチボールなのですね。

 

 


■ワークは生きている。

 

その場で感じた空気や、子どもたちの表情を見て変更、提案ワーク(療育)は

間違い無くそこにいる子ども達から生まれたものです。

 

誰にでも当たり障りなく通用するような、よくまとまった療育も勿論大切です。

 

ですが、今ここにいる子ども達だからこそ生まれたワーク=施設のオリジナリティーも同じくらい大切にしています。

 

ただ押し付けるのではなく、ただ『感覚統合に良いカリキュラムだから』ではなく

生きたワーク(療育)をそれぞれの施設様にお届けする。

 

それこそが子どもたちに『寄り添う』ということの一つだと考えています。

 

 

 

 

例えばワークはじめ、名前を呼び、挨拶をします。

 

『はーい』と返事で答える子もいれば、名前を自分で言える子もいます。

 

指先を動かしたり、目線で返事を返してくれたりする子もいます。

十人十色の返事が毎回繰り広げられます。

 

返ってきた返事や表情1つでも、

その日のお子様のコンディションをうかがい知ることが出来る、大切なコミュニケーションの時間です。

 

 

 

いつも自分で名前を言えるのに、なぜか今日は押し黙ったままのSくん(5歳)がいました。

そんな時なんと声をかけるのが良いのでしょうか?

 

A「お名前いつも言えるじゃない!待っているからお名前言ってごらん。大丈夫、できるよ!」

 

B「今日は気分じゃないかな?じゃあお返事だったらどうかな?Sくんの声聞きたいな~」

 

どちらもよくある声掛けですね。

 

 

 

 

 

Aは「名前で返事をする」という着地点を変えず、設定した狙いを引き続き促す声掛けです。

 

Bは「名前で」から「声でも」と着地点を『返事をする』に広げ、今できる形を模索した声掛けです。

 

今回のテーマ「療育的」な声掛けはB。

Aは「教育的」な声掛けと言えるかもしれません。

 

ですが、どちらが良い、悪いではなく、

その時、そのお子さまにとってどちらの声掛けが必要か、子どもたち一人一人を知る中で判断すれば良いのです。

 

 


教育と療育。

 

子どもに関わる、それぞれ1つの目線です。

 

これはいつも思う事なのですが、子ども達に関わる大人の目線は多ければ多いほど良いということ。

 

療育だ、教育だ、ということではなく偏りのない様々な目線や関わりが子どもたちの選択肢を広げることは間違いありません。

 

 

 

子ども達自身の経験や、言葉、そこから生まれた感情の中から、『これだ!』と思った

自分にピッタリの物、心地の良い物、ワクワクする物を子ども達自身が選んでゆく。

 

そのためのサポートが、今目の前にいる子どもたちに関わる全ての大人の役割であり、【GOKAN療育プログラム】もその一つだ。

 

いつもそんなことを考えながら子どもたちも、スタッフさんも楽しんで頂ける事を1番にワークをお届けしています(^^)


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