小さな本物の体験と、その先にある物とは

■バーチャルでは得る事が出来ないもの

GOKAN療育プログラムは、リアルな体験にこだわっています。

その理由は2つあります。

 

1つは、いつも述べさせていただいていることですが、身体や発達に障がいを持つ子どもたちは、障がいがあることで様々な制限を強いられています。

 

一般的な子どもたちが0歳~体験したり経験したり、当たり前に習得きたことがすっぽりと抜けてしまっているのです。

 

例えば長男が中学2年生の時に初めて『傾ける』という意味を彼が知らなかったことに気が付いたのですが、

 

一般的な子どもたちであれば、中学2年生でなくても、自身の体験や経験の中で『傾ける』ことも、液体や固体を『傾けたらどうなるのか』や、傾けた結果、液体や固体がこぼれたり落ちたりしたらどうなるのか。

 

そんな繋がりや因果関係を、誰かに教えられたのではなく、体験として習得できているわけです。

 

発語のバランスや感覚の偏り、身体的な問題でこの経験値の差はどのようにしても大きく広がってしまいます。

 

 

先日こんなことがありました。

 

自宅近くの大きな交差点で、私は仕事帰り、一人で車で信号待ちをしていた時です。

突然『ドカーン!!』という、地響きを伴う大きな音が「降ってきた!」と思いました。

 

私は驚いて空を見上げました。

雷がどこかに落ちたと思ったのです。

 

しかし時は夕方といえど晴天。

どうやら雷ではないようです。

 

つぎに周りをよく見渡してみました。

 

人が集まっている場所がありました。

そこはちょうど私からは死角になっていてよく見えません。

 

その時信号が青へと変わり、そちらに目をやると

どうやら大型トラックに同じような大型トラックが後ろからぶつかったようでした。

 

大きな事故ではなさそうでほっとしたのですが、

 

ここでお伝えしたいのは、私は聞きなれていない音を耳にした時、一体何が起こっているのか全く推測できなかった

ということです。

 

音も「空から降って来た!」と思ったのですから(笑)

 

 

普段よく見たり、聞いたり、触れたり、香ったり、食べたりしているものであれば

例えば音だけ、香りだけの情報でも「お、だれかガラスわったな。」「おや、近くにコーヒー屋さんがあるようだ」

 

と、自分が持つ情報で、その状況をイメージしたり、行動したり、準備したりできますね。

 

ですが、その情報が少ないと人は誰だって不安になります。

知らない事は怖いですものね。

 

障がいをもつ子ども達に「自信の芽」が育ちにくい要因の一つに、この『経験や体験の圧倒的な少なさ』から

自分が置かれている状況を理解しにくい、イメージしにくい現状が考えられるのです。

 

 

リアルな体験にこだわる2つ目の理由は、子どもは『リアルな体験でしか学べない』ということです。

 

こんな実験があります。

≪生後10か月の男の子の赤ちゃんが、初めて使うおもちゃを目の前に一人でテレビの前に座っています。

 

そのおもちゃは、ボールをタワーの上から入れると、中をくるくると回って、下から出てくるものです。

 

赤ちゃんの前のテレビが付き、女性がそのおもちゃを使って繰り返し遊んでいる様子を流しました。

 

しかし男の子は動きません。

次に、テレビの中で実演していた女性が男の子の目の前に現れて、先ほどやって見せたおもちゃを使った遊びを

同じように目の前でやって見せます。

 

すると男の子はボールを手に取り、見よう見まねで遊び始めた》というものです。

 

 

 

バーチャルや映像は確かに一つの知識として子どもたちに一定の情報を与えます。

 

私たちもそうですよね。

 

やったことのない事や、見たことのない物、食べたことがない物、行ったことがない場所。

 

テレビやネット、ラジオから流れる情報でも、ある程度今までの自分自身の経験と合わせて想像したり、イメージしたりしています。

 

しかし本当のところは、テレビやネット、ラジオから見たり聞いたりするだけじゃなく、

 

実際にやってみたり、手に取って、見たり、触れたり、食べたり、その場所に行って空気を感じて、その場所に立って、そして初めて分かること、その物を知る事が出来るのです。

 

 

 

様々な障がいと共に生きている子どもたちには本物の体験が必要です。

 

ワークでは

同じ環境の子ども達と一緒に、楽しみながら

1つ1つ『できた!』『わかった!』を本物の体験として積み重ねていきます。

 

療育は、今日行ったからと言って明日すぐに結果としてわかるものは少ないです。

 

ですがこんな小さな積み重ねが5年後、10年後の子どもたちの未来を作り上げています。

 

焦らず、ですが今できる事を1つ1つ確実にワークを通じて行っていけたらいいなと思っています。

 

 

 

 

 

 

 

 


体験プログラム始まります!

  • GOKAN療育ってどんなことするの?
  • うちの子が通っている施設でもやってくれないかな?
  • うちの施設にも合うかな?
  • 一度体験してから検討できたらいいな

そんなお声にお応えできる【GOKAN療育プログラム・体験プログラム】6月からスタートします!!

  • 初回限定価格/無料(材料費、交通費は別途頂戴致します
  • 対象地域/大阪府内・兵庫県(尼崎、神戸市近辺)※その他地域はご相談ください。
  • 対象者/放課後等デイサービス・重心身体障がい児施設・発達支援センター・支援学校・地域の役所等
  • 内容/通常の60分ワーク
  • 参加人数/3~10名(お子様の人数です)

※体験プログラム中のお顔、施設名を伏せた上でのお写真掲載、アンケートをお願いできる施設さまに限ります。

 

受付は6月1日からスタート。6月限定3施設さまとさせて頂きます。

お申込みは「お問い合わせ・お申込みページ」よりお申込みください。

【GOKAN療育プログラム】にご興味を持っていただいていた、ご検討いただいていた皆様。

是非この機会に障がい児のための本物の体験プログラム【GOKAN療育プログラム】を体験ください!

 

皆様とお会いできることを心から楽しみにしております!