茶話会レポート/感想①『もっとこうしたい、が生まれてきました。』

■茶話会ご参加者様感想①

『療育と保育の違いが分かった事と同時に、

現在受けている保育内容への不安や、「もっとこうしたい」という気持ちが生まれてきました。』

 

 


感想ありがとうございます。

 

『保育』と『療育』の違いはみなさまも頭ではなんとなく分かっているようで、

しかし説明するとなると,むむむ!ですね(^^)

 

じつは保育士さんの中でも『保育』と『療育』の違いが明確でない方は少なくありません。

 

『保育』と『療育』は同じ子どもに関わる目線ではありますが、一人の子どもを『右側と左側から見ているような感覚』

と思っていただきたいのです。

 

保育士は集団を纏め、月例に合わせた指導をする専門家です。法律的知識にも長けています。

療育は、個々や個性を尊重し、個人に合わせた指導や個々に合わせた細かなステップを作り上げる専門家です。

 

例えば母の日に似顔絵を描くとします。

 

【保育的目線】

  • 画用紙の真ん中に大きく丸を書き顔を描きましょう。
  • 次は目を書きます。目はいくつありますか?二つですね!
  • 目は顔のどのあたりにありますか?真ん中より少し上ですね!
  • 目の上には眉毛が2つ。
  • 鼻はどこですか?そうですね、顔の真ん中に1つです。
  • 肌の色は、あ!黒なんておかしいですよ。肌の色はこのあたりがいいかな?

⇒一般的認識の統一。(社会性の発達)

⇒保護者目線を意識した指導。(保護者を安心させる目的)

 

 

【療育的目線】

  • どこから描くか、何から描くか自由。
  • 数、色、形、大きさはすべて子どもが思うまま、感じるままを表現させる。

⇒自己表現の確立。(発信力、自発性の育成)

⇒あるがままの姿を受け入れる姿勢。(自己肯定感の育み、自己価値感の向上)

 

少し語弊はあるかもしれませんが、簡単にわかりやすく纏めるとこのような違いがあります。

どちらが良いということではなく、どちらの目線も子どもの発育にとっては大切なのです。

 

『保育』と『療育』、それぞれのプロがそれぞれの目線で子どもを見守る場が理想的です。

 

 

 

 


残念ながら、保護者の想い…「もっとこうしてほしい。」「こんなことをさせてあげたい。」「こうなればいいな。」は、実際の施設や現場とかなりの温度差があります。

 

なぜなら、現場は日々の送迎や入浴など目の前の仕事をこなすことに精一杯だからです。

もちろん子どもたちのためにできる事はないか、日々模索されています。

 

しかし手が回らない。考える時間がない。これが現実です。

現状は待っていても何も変わらないし、何も始まりません。

 

毎日大切なわが子と関わってくださっている施設スタッフをサポートする意味でも、

「こんなことをやりたい。」

「こんな風にして欲しい。」など、

積極的に保護者目線の考えや意見を伝えてゆく必要が今、私たちに問われています。

 

 

私達保護者の「こうしたい!」が、子どもたちの未来を作っていることを

私たちは忘れてはいけませんね。


茶話会においての質疑応答①をご紹介させていただきました。

皆様とお子様との笑顔の毎日に、少しでもお役立ていただけましたら幸いです。

 

 

■次回ご紹介させていただく感想②

『子どもの好きな物から興味や世界を広げる事が勉強になりました。』

 

こちらについてお話させて頂きたいと思います。

お楽しみに(^^)


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私が持つ知識やノウハウはもちろん、障がい児の母として、一人の女性としての生きざまなど

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