
■Hくん(4歳)の成長記録
個別療育で2年前から成長を見させていただいているHくん4歳。
屈託のない笑顔で元気に部屋中を走り回る姿が、毎月ワークのお決まりとなった
元気いっぱいの男の子です。
しかし出会った当時2歳のHくんは
・指先で物を掴む
・一人で座位を保つ
・うつ伏せでの腕・足の支え
・歩行
・発語
・コミュニケーション
全てが困難なうえ、感覚過敏のよる感覚の偏りや、タイヤをひたすらに回し続ける、
というような拘りも見られました。
当初かかりつけのDrからは
「一生涯歩行は困難」と診断されていたHくん。
しかし今では…


H君は今、お友達との関わりが楽しくて仕方ない様子です(^^)
■指先の器用さを育む
- 物を指先で摘まめる
- 半分に折紙を折る
- 鉛筆を持つ
- 両手でボールを掴む
- 両手でボールを投げる


■ボディーイメージの発達
2歳当初は体幹の不安定さから、支えがないと一人座りできなかったHくん。
椅子に座っても腰からするりと滑り落ちてきます。
そのため体幹を育み、ボディーイメージの発達促進のため
バランスボールを使った機能ワークをご提案しました。
ご家庭でも行っていただけるようレクチャーさせて頂き、毎月のワークとご家庭との連携で
Hくんをしっかりサポート。
まだ不安定さは多少ありますが、今では段差からのジャンプなんてお手の物!
ですが、私がすごい、ということではありません。
『歩けないといわれましたが、私はそうと決めつけず、ただ目の前の彼に今できる事をやってあげたいのです。
だから先生、どうか彼をよろしくお願いします。』
Hくんのお母さまが当初診断が出た際私におっしゃたこの言葉を
私は今でも鮮明に覚えています。
強すぎる願いは、時として人を苦しめます。
ですがHくんのお母さまのこの
『可能性を決めつけない』目線。
これこそがHくんの自信と笑顔を育んできたのではないでしょうか。
あるがままでいい。
誰とも比べず、何とも比べず、
ただ目の前の子どもたちを知り、向き合ってゆく大人の目線。寄り添う言葉。
これこそが子どもたちの心と身体を育んでいく一番大切な基盤になるからです。
お母さまから頂いた
『心から先生を信頼し、感謝しています。』
そのお気持ち、お言葉に恥じぬよう
これからも【GOKAN療育プログラム】は
子どもたち、そして保護者の皆様の目線にたち、それぞれのお気持ちに寄り添いながら
子どもたちと保護者様、そして支援施設スタッフの皆様を『自信と笑顔の輪』で
結んでゆくお手伝いをさせて頂きます!

【2017年度/Hくんの目標】
・模倣動作から1対1の発語コミュニケーションの促進
・スモールステップのよる成功体験の蓄積
・様々な感触遊びを通じ、苦手意識を自信へとシフト
・運動ワークを通じたボディーイメージの発達促進