
■Tくん(5歳)の成長記録
半年前、出会った当初のT君は
・輪の中に入らない。
・発語は明瞭でない。
・自由に動き回る
・活発で感性豊か。
そんな印象の男の子でした。
ワークスタートの合図でもある〖挨拶&お名前呼び〗のシーン。
T君のお名前を呼ぶと
『あー』
とお返事した後、その場に留まらず、あちこちへ旅に出ます。
みんなと一緒に活動したり、同じ動きをとるのが少し苦手だったTくん。
その時、その場の取り組みをみんなと一緒に楽しむ、というよりも
いつも少し遠巻きにいて、時折参加。
そんなスタートでした。
それから半年が経った今月3月ワークでの
〖挨拶&お名前呼び〗でのシーン。
今ではお返事どころか、場の流れをしっかりと感じ、
自分の順番をわくわくしながら、しっかりと座って待っているT君の笑顔が
1番に目に飛び込んできます。
そしてお返事どころか
♪「あなたのお名前は?」
リズムに合わせた問いかけに対し
『○○くん!』
今では誰よりも大きな声で、自分の名前をはっきりと伝えてくれるようになりました。
そんなT君を、私もスタッフさんも大歓声で抱きしめます!
「できたよ!」
満面の笑顔のTくんがそこにいます。
7つのフープを使った今月の体験ワークでは、
ピアノの音に合わせ、床に並んだフープをジャンプ。
音に合わせ身体をコントロールしてゆく、ボディーイメージを育む体験ワークの一つです。
(ワーク狙い/ボディーイメージ、集中力、聞く力、リズム同期、協調性、適応力、情動の発散、バランス感覚、自己コントロール、コミュニケーション等)
感覚に偏りが見られるお子様にとって、決して簡単ではないこのワークでしたが、
Tくんは誰よりもリズムよく、誰よりも楽しそうに集中を切らすことなく、
最後まで飛びきる事が出来ました!!
【その時、その場に合わせた行動が取れる。】=『適応力』
『適応力』の育みは、自分らしく豊かに生きてゆく。
そんな人生の選択を行ってゆくうえで,とても大切な力です。
グループ療育を通じ、T君にこの『適応力』の芽が今すくすくと成長していると思うと
私も嬉しくて仕方ありません!
今ではほとんどワーク中、輪の中から飛び出すことなく、様々な取り組みを積極的に楽しんでくれているT君の姿がそこにあります(^^)

【2017年度/T君の目標】
・体験による語彙力の向上
・発語の機会を増やし積極的に発言できる場を用意
・模倣動作によるボディーイメージの発達
・成功体験の積み重ねによる自信の育み
・役割の達成
お子様一人一人の狙いを明確に設定し、毎月のワークに組み込んでゆきます!
今年度のT君の更なる成長から目が離せない一年になりそうです♪
●次回は子どもたちの成長記録②『人と関わりを楽しめるようになったRちゃん(5歳)』をご紹介します(^^)