
我が家の脳性麻痺オシャンティー男子17歳。
今年はいよいよ18歳。
俗にいう『進路』というやつについて,ちょっと真剣に考える時がやってきた。
- 大学進学
- 作業所へ就職
- 施設入所
⑴まず彼の場合、知的能力の具合と「特に大学でやりたいことも見つかってないし。」
ということで⑴は無し。
⑵の作業所への就職も、どうも心が躍らない。
彼曰く「僕じゃなくてもいい気がする。」らしい。
⑶の施設入所も、今はピンとこない。
と、いうことは…ないじゃん。
ないよね。
でも、それって当たり前だよね。
そもそも選択肢が3つ、って!
3つってなんやねん。
で、彼に尋ねてみた。
「ねえねえ、3つの中に君がやりたい事ないやん?それについて君はどう思ってるの?」
んーーーーーーー。
わからん。
「そりゃまあ、わからんよなあ。
一応、念のためにだけど、ママはこう思っているってことを話しておくな。」
はい。
そこにないなら作ればいい。

「ママはな、今話した3つの中から選ばんでいいと思ってるねん。
いや、選びたかったら選んでええねんで。
でも、選ばなならんってことは無いってことな。」
…はい。
「前も話したけどさ、君がやりたいことをしただけでな、
沢山の人がなぜか心を動かされたり、感動したり、勇気を持てたり、
自分も頑張ろうとか、なんかやってみようとか思ってくれるねんな。
これな、才能やで。
これは君自身の才能や。」
はい。
「この才能はな、みんな持ってるかというと、そうじゃないねんなー。
君だから出来ることや。ママじゃむりや。パパでも先生でも無理や。
ということはや。
この才能、生かさなもったいないと思えへん?」
思う。
「やろ?
でもな、今あるものに当てはめてだけ考えたらあかんで。
そうじゃなくて、君がやりたい形を、君が作ってもええねんでって事。」
?
「今世の中にあるものはな、誰かが作ったもんや。
その知らん誰かが作った枠の中で、君にピッタリなものがないんやなー。
ということは、や。
作ったらええねん。
君にピッタリな未来を、君自身の手で。」
ニヤリ
枠の中で考えているうちは、障害のある彼にとって必ず限界がやってくる。
だけど枠を外したらどうだろう。
そう、無限だ。
未来は無限なのだ。
君が望みさえすれば、君の未来は無限だ。
君が望みさえすれば、君の未来は君のものだ。
まだ急がなくてもいい。
焦らなくてもいい。
君は今何が好きなんだ?
君は今何にワクワクするんだ?
話をしよう。
そしてみんなに、君の話を聞いてもらうんだ。
君の未来を、紡いでいこう。
言葉にしたら、願いは叶うんだよ。
だってほら。
君の未来は、もうその手の中にあるのだから。
