
■何かを始めようとする時は
【こんなお子様におすすめです】
・自分自身の腕や指先、足などを動かすことが困難なお子様
・その時その場に合わせた行動を行うことが苦手なお子様。
・感覚に敏感・鈍感なお子様。
我が家の長男もしっかりとした四肢麻痺で、自分だけの意識で身体をコントロールすることは
とても困難です。
上記に当てはまるお子様は、会話の中で動詞を『言葉』として聞いたことがあっても、実際にそれが
・どんなものなのか
・どうゆう意味なのか
自分の体で体験したり経験できていない為、本当の意味を理解できていないまま大きくなり
結果会話の内容が理解できず、『コミュニケーションで躓いてしまう』ということが珍しくありません。
ですが、例え言葉として発語できなかったとしても、相手の話している内容が理解しイメージできることで子どもたちのコミュニケーションはより豊かなものになるはずです。
その為には、実際に身体を動かすことが困難な場合でも、自分自身の身体で体験したり経験しておくことはとても重要になってきます。
そこで今回の『家庭でできる簡単療育』は、お子様への語り掛けについて考えてみたいと思います♪

まず、子どもと何かを始めようという時は、『今から行うこと』について言葉で伝えます。
その際、できるだけ正面から視線を合わせて話しかけるのがベストです。
身体に障害があるお子様は視線があちこちに飛びやすかったり、体のねじれによって視線が合いにくい事があります。
視線が合わない状態で話しかけると、
・話しかけられると予想してなかったので驚く
・相手の顔を見ようとさらに身体をねじろうとする
というような可能性がありますので、子どもたちの身体にできるだけ負担をかけないよう正面から話しかけてあげることをお勧めします♪
また、子どもたちに共通している事柄として
・イメージする事が苦手
が挙げられます。
それまでに習得できている事柄や、『体験・体感』してきた事柄が少ないことにより、その場を見るだけでは今から始まる事をイメージする事が苦手なお子様は少なくありません。
そのため、いきなりこちらが触ったり何かを始めてしまうと、『予測できていないこと』なので驚いてしまいます。
私の息子も車いすユーザーですが、後ろや、自分が見えない方向からの大きな音にはとても敏感に反応します。
おそらく見えないことにより『何が起こっているのかが想像できない』怖さと
車いすのため、『一人ですぐに動くことができない』という怖さがあるようです。
また、今から行うと事を伝えてから行うことで、動きと言葉が一致することになりますのでおすすめです♪

『動き』と『言葉』の一致は子どもたちのコミュニケーションをより豊かなものにします。
【今回のポイント】
●できるだけ正面から視線を合わせて話しかける。
●何かをはじめるときは、行うことを言葉で伝えてから行う。