GOKAN療育と「五感」
五感刺激から脳を発達を促し、生きやすさを育む
私たちには約20種類の感覚があるといわれています。
その中の代表的な感覚が『視覚』『聴覚』『嗅覚』『味覚』『触覚』の5つです。
これらをまとめて『五感』といいます。
感覚器官が刺激を受け、はじめて『感覚』をつくる。
光や音などの外部からの刺激を受け止める体の場所を『感覚器官』といい、
五感でいう『目』『耳』『鼻』『口』『皮膚』がそれにあたります。
感覚器官である『目』『耳』『鼻』『口』『皮膚』から刺激を受けることにより初めて
私たちに『感覚』が生まれるということになります。
見る・聴く・香る・触る・食べる(舐める)
私たちも赤ちゃんだった頃、何かを見ると手に取り、触れて、匂いを嗅ぎ、振って音を確かめ、舐めて味わうという経験をしています。
『豆腐を掴むときはこのくらいの力加減だ。』『ガラスは叩くとこんな音がする。』『木は舐めるとこんな味。』
一度経験をしたことはその都度試さなくても、想像し、イメージすることができます。
好奇心が誘うがまま、自然と五感を使い、経験を知識として蓄えてゆく。
そうして私たちは生きていく上での基礎を作り上げてきました。
五感を含めた全ての感覚は、脳の発達にも重要な役割を果たすと言われています。
人は3歳くらいまでの間に急速に脳が発達しますが
この時期に何らかの理由により五感を含めた感覚を遮られると、発育に大きな影響があることがわかっています。
身体や発達に障がいを持つ子どもたちは、人や物などとの関わりに偏りが出やすいため
一般的な子どもたちと比べると、どうしても習得できる感覚は少なくなってしまいます。
脳の情報処理で使われる神経回路は、頻繁に使っていると信号が通りやすく、逆に使わなければ通りにくくなる傾向がみられます。
『感覚』を生み出す神経回路をできるだけ早い段階で使い、繋げること=『五感への刺激』
が子ども達の脳の発達を促すと同時に、多くの体験・経験を通じて『成功する体験』、そしてレジリエンスを育むことにも繋がります。